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佐藤 壽三郎

Author:佐藤 壽三郎
1947年8月生まれ

趣 味 囲碁・歴史考察・墨書

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千曲のかなた: 須坂市議会議員 佐藤壽三郎
「千曲のかなた」の由来は、郷土が全国に誇れる大河 「千曲川」と、千曲川のかなたに連なる信濃五岳、北アルプスや四方の山並を超えて遠望する私のねがいです。  「千曲のかなた」を通じて私は故郷から巣立った青年たちに熱いエールと郷里の情報をおくり続けます。「ふるさとは永久に緑なりき」と・・・
名湯は廃れない
山ノ内温泉郷・角間温泉

信州には数多の温泉があるが、山ノ内温泉郷の角間温泉は知る人ぞ知る名湯である。
温泉の中心にある大湯が久々に訪れた私を、当時の儘で迎えてくれた。角間温泉の象徴とも言えるが、大湯を囲む旅館等はひっそりとしていて往時の勢いを感じないが、佇まいは今尚名湯の名をほしいままにする異次元の空間がそこにあった。名湯は自然の贈りものであって、日本人が須らく温泉好きであることを思うとき、一時の浮き沈みがあっても決して廃れないものと確信している。

私が三十代半ばのある冬・・・
宅建業を営む仲間と「角間温泉に泊まり、旨い酒と料理を食べ乍ら、囲碁に興じよう」という話がまとまり、宅建業協会の支部長外三役と囲碁が飯より好きである仲間十人近くで、この角間温泉で碁打ちが利用する定評のある旅館を 訪ねた。電車で湯田中に出たのか、旅館の送迎バスで乗り入れたかは全く記憶がないが、宿に着くなり相手を見つけて、各々碁を打ち始めたことは覚えている。

碁も2,3局打ち終えて頭が空っぽになったので、夕飯前に「大湯」に入ろうと私は宿を出た。大湯は旅館街の中央広場の真ん中に鎮座していた。浴衣に半纏で宿を出たが流石に冬であり、更に標高が高い角間温泉の外気は肌を射すように痛かった。暖房の効いていた部屋から外に出たから余計堪らない。旅館の眼の前の大湯に入るや否や、私は風呂に飛び込もうと丸裸になって湯舟に入ろうとしたが、然し湯が熱くてとてもとても入れたものではない。

「しまった・・・」今更下着を着る訳にはいかない。
そこで、蛇口を一杯に開けて冷たい水道水を湯舟の注いで、かき混ぜ棒で湯をかき混ぜたが、湯は一向に冷めてくれない。体は凍えて冷たくなっている。必死に注ぐ水をかき混ぜた。漸くお風呂に入れる湯加減になったので、湯に浸かることが叶ったが、湯の冷やすまでの時間がとても長く、5分が30分にも感じた思い出がある・・・

信州・山ノ内角間温泉


何十年振りであろうか。角間を訪ねた・・・
女房と旅館に「日帰り」の部屋をとって、昼食を取りながらゆっくり半日遊山をする心算で角間を訪れたが、この時期の旅館は皆静まりかえっていて、飛び込みの客を受け入れる気配がない。そこで遊山は取止めて大湯に入浴することとして、久々に角間の湯を楽しんだ・・・

今日も、あのときのように、湯の温度を冷まさないと入れなかった。水道水を注ぎ込んで湯を冷ました・・・
湯舟に浸かり乍ら、遠い昔に囲碁仲間と訪れた日々を偲んだ。あの時この温泉を訪れた仲間は、今は殆ど亡くなってしまっているが、当時三十代の私は、思えば宅建業仲間は20才から30歳は年上の人たちであるが、様々な人に「まつべて」戴いたと改めて思い返した。そして亡くなられた方々へ万感の感謝とご冥福を捧げた。

然し、角間の湯は兎に角熱い。湯舟に卵を入れておくと、温泉卵ではなく茹で卵ができる熱さは昔とちっとも変っていない・・・

人間、楽しい思い出は何時までも心に残るものである・・・


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