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佐藤 壽三郎

Author:佐藤 壽三郎
1947年8月生まれ

趣 味 囲碁・歴史考察・墨書

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千曲のかなた: 須坂市議会議員 佐藤壽三郎
「千曲のかなた」の由来は、郷土が全国に誇れる大河 「千曲川」と、千曲川のかなたに連なる信濃五岳、北アルプスや四方の山並を超えて遠望する私のねがいです。  「千曲のかなた」を通じて私は故郷から巣立った青年たちに熱いエールと郷里の情報をおくり続けます。「ふるさとは永久に緑なりき」と・・・
忙中閑あり
臥竜公園竜が池散策

「臥竜」の二文字は杜甫の漢詩に登場する。さすれば漢詩の影響もあってか、恐らくは日本においても「臥竜」若しくは「臥竜山」と冠した山は須坂だけではなく数多あるものと思われる・・・

臥竜山はかっては坊主山、鎌田山と連なった山であったが、大昔に米子川の大洪水によって坊主山と切り離され、「離れ山」となった伝承がある。この辺り一帯は「大字小山」であることからしても、或いはその昔には人々から、「離れ山」は多分「小さな山だから小山」と呼ばれていたと思われる。然しこの時代になると信濃の国にも大陸の知識が流れ込む。この竜が池から尾根を越えた所に、今から520年ほど前に開山された寺がある。名刹・興国寺であるが山号は「臥竜山」である。杜甫や李白の漢詩が中国から伝わり、名僧か漢学者が開山の折に山の形状からして「小山」を「臥竜」と名付けのではないか。而して開山以来「臥竜山」と呼ばれるようになったものと私は推測する。

臥竜山はすべて興国寺の所有であるが、山腹には幕末の動乱期に徳川慶喜将軍の軟弱さを諌めて自刃された須坂藩第13代藩主直虎候の御霊廟がある。藩侯の徳川幕府への忠誠心の貫きとは裏腹に、無念の結末に甘んじられた藩侯の無念さを慮るとき、藩侯の諫言が幕府存立の三叉路であり、諫言を聞き入れず幕府が大政奉還によって保身を図ろうとするも、これが幕府の総崩れとなり幕府は瓦解した。御霊廟は藩侯の心意気を後世に伝へ、無念のうちに諫死された藩侯をお慰めし、藩侯の意志の貫徹精神を継ぐことがご供養するに通じるものと私は信じる。この意味からも須坂市は凛とした気風が残る館町である。

竜が池は昭和の初期に「ため池」として構築されたものであるが、池の大きさと臥竜山が見事に調和して、当時の町民の憩いの場として栄え、これが今日に受け継がれて、今では多くの観光客が訪れる須坂自慢の景勝地である。

中学生の頃は、自由に臥竜山に自転車を乗り入れができたので、同級生らと臥竜山で「自転車でのかくれんぼ」に興じた時期があった。下校するとしめし合わせて同級生宅に自転車で集合する。土橋を登り大曲の分岐点の松尾台に通じる横道から松尾台までを「かくれんぼの範囲」として、鬼を決めたら一目散に自転車に乗ってそれぞれが木陰に隠れる。隠れる範囲が兎に角広いので、鬼は分岐点から松尾台まで自転車で往ったり来たりして探す。これを木陰に隠れながら、見つからない様に眺めるのが楽しかった。「みっけ」されたら分岐点まで移動して全員がみつかるまで待つルールであったが、洵にスケールの大きな「かくれんぼ」であり、中々見つからない「かくれんぼ」であった。写真の赤い弁天橋の奥に見える山が平らな所が松尾台と言う見晴らし台である。今思えば懐かしい限りだ。山裾は動物園になったが、稜線は少しも変わっていない・・・


竜が池散策1


須坂高校(旧制須坂中学、旧校名須坂西高等学校)には、先輩から受け継がれた、校歌、応援歌、凱歌A、凱歌B、逍遥歌、水泳部エール等があるが、これらの歌詞には必ず「臥竜」が謳い込まれていた。学校を終えて齢を重ねる程に、酔うほどに飲むほどに青春の証(あかし)として、校歌から始まり応援歌と次々と終夜(よもすがら)歌い且つ母校を語ったものであるが、その友がきも今はポツリポツリと亡くなりつつあることは切なく悲しい。

久しぶりに竜が池を訪れた・・・
臥竜橋に立てば、若き男子(おのこ)の雄叫びが「こだま」となって、いまなお山から聞こえてくるような錯覚に陥る空間だ。将に臥竜山は青春の原点とも言える聖地である。

竜が池散策3

臥竜橋も私が記憶する今の橋は三代目である。小中学校の頃の橋は「臥竜大橋」とも言える幅の広い橋であった。二代目の橋はそんなに印象が無いが初代」の橋と違って幅の狭い木の欄干であったと記憶する。三代目は欄干まで鉄に変わっている。

竜が池散策2

臥竜橋から東池を望む。東屋が池に張り出していて情緒豊かな池になっている。
中学生であったある夏の日、池の近くに住んでいて水泳が得意であったK君が、「オレは毎晩夜になると東屋から池に飛び込んで泳いでいるんだ。池の水はプールと違って水がヌルヌルするぜ」と告白するではないか。その場に居合わせた同級生たちは「足が(底に)着かない池で泳いでいる それも真っ暗な夜の池で」 と、ど肝を抜かれ只々唖然とした。「深い池で、しかも暗い夜の池で怖くないのか?」と聞いたら、本人はいたって平然とした顔つきであった・・・

水面(みなも)が強張ってみえるのは、よくよく見ると水の結氷が進んで霙(みぞれ)状態になっているためであった。かっては此の時季になると、竜が池は全面結氷しスケートが楽しめた。真田紐で下駄スケートと足袋とをきっちり縛りつけた多くの少年少女たちが、この池で滑ったことが思い出される・・・

竜が池散策4

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