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佐藤 壽三郎

Author:佐藤 壽三郎
1947年8月生まれ

趣 味 囲碁・歴史考察・墨書

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千曲のかなた: 須坂市議会議員 佐藤壽三郎
「千曲のかなた」の由来は、郷土が全国に誇れる大河 「千曲川」と、千曲川のかなたに連なる信濃五岳、北アルプスや四方の山並を超えて遠望する私のねがいです。  「千曲のかなた」を通じて私は故郷から巣立った青年たちに熱いエールと郷里の情報をおくり続けます。「ふるさとは永久に緑なりき」と・・・
名言は人の心に分け入る
福本清三氏の切られ役一代に感服

私は時代劇が大好きである。幼い頃に「須坂映劇」に祖母や父に連れて行って観た生活環境があったからかもしれない。
当時は3本立てで、然も週毎興業が変わる。将に日本映画の最盛期であったこと。市川右太衛門、片岡千恵蔵、長谷川一夫、高田浩吉、中村錦之助、東千代介、大川橋蔵、市川雷蔵、勝新太郎等々の往年の銀幕のスターが即座に瞼に浮かぶ。

昨夜、時代劇チャンネルで「太秦ライムライト」が放映された。切られ役日本一である福本清三氏が初主演で香美山清一を演じた。彼によって、大部屋俳優で然もちょい役である切られ役が、主演の美剣士にものの見事にバッサリと切られるシーンで、斯くも切られ役に観客が目が行くようになったと、言っても過言ではない。一介の切られ役俳優では済まされない役どころとして、ステータスを挙げた御仁と言える。

筋書きは、その切られ役人生の悲哀と感動スト―リ―を、彼の芸に掛ける殺陣の技に魅せられて、師と仰ぐ山本千尋が演じる新米女優伊賀さつきのサクセスストーリーが絡む物語・・・
香美山清一と伊賀さつき間に、何時しか醸成される子弟愛は、成程、チャップリンの「ライムライト」の、道化師カルヴェロとバレーの踊り子テリーとの師弟愛を描く筋書を彷彿させるものであった。

香美山清一が日の当たらない切られ役に抱いた矜持は、何であったかと言えば、劇中のシーンで時代劇『江戸桜風雲録』の初代主役から、若き日の香美山に「斬られ方がうまいヤツは芝居がうまい」と声をかけられ、愛用の木刀を褒美に一本与えられ、励まされた一言でしかない。これは、福本清三氏自身が若かりし頃に、中村錦之助から掛けられた一言の実話でもあるらしい。たった一言が、屹度福本清三氏の人生の生涯に亘るこころの支えとなったに違いない。伊賀さつきは何時しか愛弟子なのである。

20代後半、私はチャップリンの「ライムライト」を観た。老道化師が「人生で必要なのは、勇気と想像力。それと、ほんの少しのお金だ。」と失意のテリーを諭したシーンが想い出されて泣けた。この名言はある意味、私の人生観の下敷きになったと言えるからである。
その意味で、福本清三氏の生き様に共感しうる映画であった。一途に人生を一つの仕事として貫き通すことは容易でない。
「斬られ方がうまいヤツは芝居がうまい」を心の糧として殺陣に精進した、福本清三氏は将に名優ではないか。



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