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佐藤 壽三郎

Author:佐藤 壽三郎
1947年8月生まれ

趣 味 囲碁・歴史考察・墨書

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千曲のかなた: 須坂市議会議員 佐藤壽三郎
「千曲のかなた」の由来は、郷土が全国に誇れる大河 「千曲川」と、千曲川のかなたに連なる信濃五岳、北アルプスや四方の山並を超えて遠望する私のねがいです。  「千曲のかなた」を通じて私は故郷から巣立った青年たちに熱いエールと郷里の情報をおくり続けます。「ふるさとは永久に緑なりき」と・・・
市議会議員の責務と使命とは
須坂温泉の事業全部を民間事業者に賃貸する案件について


私は6月議会の補正予算に対する修正案に反対をしました。この件について、未だに市民の間には「須坂温泉(株)が今後どうなるのか?」の不安があられ、小職に今後の見通しの問い合わせが寄せられることもあり、再度議会の審議の経緯をお示しいたします。

反対した理由の一つとして、私は「法の支配」を学生時代に学んだ折に、「近代社会である今、この精神を市民が蔑ろにした場合に、国家も自治体も崩壊する。法によって個人の権利が保障されている基盤も崩れる」こと知りました。爾来、これは法律を学んだ者が、国民のために終生持たねばならない「変わらぬ信念」であり、終生持ち続けたい法学徒である矜持と思っているからです。

二つとして、「須坂市第三セクター等への関与に関する条例」を、市議会は3年前の平成26年3月市議会で議決しました。当時、この条例案の第6条の中味について、私は真っ向から異議を唱え市に質しましたが、当時の市議会最大会派であった「すざか輝創会」の数の押切で、条例が成立したいわくつきの条例です。

今議会補正予算で、市側は「須坂温泉の事業全部を民間事業者に賃貸することに係る修繕費500万円」を上程しました。このことについて私は―――

須坂市第三セクター等への関与に関する条例第6条に、「市長は、第三セクター等が設立目的を達成できるように、必要に応じて次に掲げる公的支援を行うものとする。
(1) 資本金等を出資すること。
(2) 資金を貸し付けること。
(3) 補助金及び利子補給金を交付すること。
(4) 貸付金の返済を猶予し、返済計画を変更すること。
(5) 損失補償契約その他これに準ずる契約を締結すること。
(6) 前各号に掲げるもののほか、市長が必要と認める事項
2 市長は、第三セクター等から前項に規定する公的支援の要請を受けたときは、当該第三セクター等に対し資料の提出を求め、当該第三セクター等と公的支援の必要性及びその内容を協議するものとする。」
と条例にある以上・・・

市民の代表である市議会議員が、議会で3年前に議決したこの条例は、国会で議決される法律と同等に、その法的効果として市民を拘束するものです。この条例成立プロセスが議員の数の横暴であったとはいえ、この条例が法的に有効である以上、当時の議会で自分の意見が通らなかった市議会議員も、あまねく「条例尊重擁護義務」を負わねばなりません。これを怠れば市民は誰も条例を守らなくなります。

議会が、第三セクターである須坂温泉(株)の将来的あり方に、何ら代替案を示さず、徒に「際限なく市費をつぎ込む危惧がある」等の補正予算案に対する修正動議の理由を十分に咀嚼せず、修正案に賛成した議員の無思慮を諫めたい。況やこの条例制定時に賛成した「すざか輝創会(かって輝創会であった議員も含む)」が、悉くこの条例の有効性を否定し、修正案賛成として全員が起立したことは、近代社会を支える基本原則である「法の支配」を全く無視した暴挙であり「法(条例)に基づいた市政を、仮にも一時の感情による恣意的な議会運用は、議員の信念もなく議決内容が絶えず変わって定まらない、これでは「朝令暮改」ではありませんか。

三つとして、第三セクターである須坂温泉株式会社は、①市民の憩いの場としての役割を十分に果たしていること。②昨今の住宅事情から慮るに、都会に出られた須坂出身者が帰省された折には実家に泊まらず、須坂温泉に宿泊されている実態があること。③須坂市の観光振興を促進して観光客を招致することを政策として掲げる上で、須坂市に観光客が宿泊できる施設が必要であること。況や須坂温泉を存続し「須坂温泉の事業全部を民間事業者に賃貸する」には、貸主として施設の賃貸借契約締結に先立っての設備の故障箇所を修理することは貸主の義務であります。

結論として、議会の議決によって生ずるであろう、須坂温泉(株)の社会的信用の低下の度合いや、業務上の信頼関係の毀損の大きさ等を聊かも斟酌せず、目先の理想論を振りかざして押し切し切った賛成議員に「これでよいのか?」と猛省を促す意味もありました。私は須坂温泉の存続を支持し、況や「法の支配」における条例の果たす社会の安定性と重みに鑑み、上程された修繕費は正当な公的支援と捉えます。況や市議会議員が法令順守を怠る弊害に警鐘を鳴らし、茲に修正案に反対した次第です。

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