プロフィール
Author:佐藤 壽三郎
1947年8月生まれ
趣 味 囲碁・歴史考察・墨書
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千曲のかなた: 前市議会議員 佐藤壽三郎
「千曲のかなた」の由来は、郷土が全国に誇れる大河 「千曲川」と、千曲川のかなたに連なる信濃五岳、北アルプスや四方の山並を超えて遠望する私のねがいです。 「千曲のかなた」を通じて私は故郷から巣立った青年たちに熱いエールと郷里の情報をおくり続けます。「ふるさとは永久に緑なりき」と・・・
本物を観ることの大切さ
目を肥やすことの意義
もう50年以上も前のことですが、恩師は歌舞伎が大好きであられ、年末になると歌舞伎座に連れて行って戴き、年末興行の演目を鑑賞する機会をえました。
生れて初めて生の歌舞伎を観たのは、確か・・・
女形の名優と謳われた六代目・中村歌右衛門が花魁八ツ橋、 松本幸四郎(当時)があばた顔の佐野次郎左衛門を演じた「籠釣瓶花街酔醒」でした・・・
舞台で繰り広げられる、艶やかさはふと江戸時代の廓・吉原に居るような錯覚に陥ってしまいました・・・
俳優の出で立ち、立ち振る舞い、色とりどりの装い、舞台装置の彩どりがとっても素晴らしくて、なるほど
!
これが歌舞伎なのか
!
と、唯々目を見張り、今までにない世界に酔いしれました。
クライマックスは、花魁八ツ橋から満座の中で恥をかかされた次郎左衛門が、とうとう堪忍袋の緒が切れ、一度抜くと血を見ないではおかないと言われのある妖刀「籠釣瓶」の鞘を抜いて、愛想尽かしをした花魁八ツ橋を殺め、更に廓の若い衆を撫で切りにするシーンは圧巻でした。
もっと驚いたのは、歌舞伎は女形も全員男優が演じる、男子だけの世界であることでした・・・
翌年には・・・
「勧進帳」でした。
「勧進帳」は、兄頼朝の怒りを買ってしまった義経が都落ちをせざるを得なくなり、奥州平泉の藤原秀衡を頼り、義経主従が山伏に変装して平泉へ逃亡する途中、北陸の安宅の関所での、関所守・富樫左衛門との押し問答を繰り広げる一場面を題材にした歌舞伎です・・・
関所守の尋問に対して、弁慶が白紙の巻物を「勧進帳」と称して読み上げる件(くだり)、更に義経と疑われし供の者(実は義経)を見破られるを防ぐために、主である義経を金剛杖で敢えて叩きのめす件は、身を挺して義経を守りきる弁慶の忠義心が伝わり、観ていてほろり涙を誘いました・・・
弁慶の気転で義経を危機から救うことが出来、容疑が晴れたことにより一行は足早に関所を後にしますが、弁慶は関所に留まり、更に一行の逃亡の時間を稼ぎます・・・
やがて弁慶は一行に追いつくために、花道を「飛び六方」を踏みながら、足早に消えて行き・・・幕になる場面は圧巻でした。
観終えての感想は「勧進帳」の主役は、義経ではなく弁慶でした。(義経は七代目 尾上菊之助、弁慶は二代目尾上松緑、富樫は二代目中村吉右衛門であった記憶です。)
正月に帰省した折、母や姉弟妹の前で、東京土産として弁慶に成りきって「六方」を、自慢げに真似して見せたことや、正月に集まった同級会の席上で「六方」の真似事を披露し、同級生から喝采を受けたことを思い出します・・・
3回目は・・・
「義経千本桜」は、正直すじがきが長くて、初めて観る私にとっては珍紛漢紛であった。
記憶にあるのは、どうも「初音の鼓」がこの演目のキーワードであることがおぼろげに分りました・・・
予想どうり「初音の鼓」が演目の終盤にて・・・
今まで若武者のいで立ちであったのが、白子狐(市川猿之助)に変化し、欄干を伝ったり、縁の下に消えたかと思うと高床に出現したりと、素早い動作を繰り返した後に、義経から「初音の鼓」(鼓に張られた皮がが実は子狐の親)をもらい受けた白子狐が、最後に愛おしく「初音の鼓」を抱きながら歌舞伎座の天井高く、空中を舞いながら消え去る場面は、度肝を抜かされしました・・・
この歌舞伎を観ていて、獣にすらこんなに親子への情愛があるのに、血肉を分けた頼朝と義経における兄弟愛は、只管兄を慕う義経とは裏腹に、殊更に弟を疎んじ嫉みと妬みを抱く頼朝の非情さを問いかける演目かとも感しました・・・
以上は、歌舞伎座で歌舞伎を生で観たときの私の感想です・・・
あれから50年余り時が流れました・・・
当時の歌舞伎界も世代交代がなされ、東京から遠く離れた郷里信州で住むようになってから、歌舞伎を生で観る機会もなくなりました。かってのようにTVでも、観劇中継もなされなくなった昨今です・・・
二十歳代に先生に、歌舞伎に三回ほど観に連れて行って戴いたことは、今でもはっきり覚えております。思うに、歌舞伎を通して、「本物の奥深さを鑑賞し、本物を知ることの大切さ
!
」を、暗に恩師は諭されたように思えてなりませんでした・・・
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[2023/04/27 11:10]
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