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佐藤 壽三郎

Author:佐藤 壽三郎
1947年8月生まれ

趣 味 囲碁・歴史考察・墨書

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千曲のかなた: 前市議会議員 佐藤壽三郎
「千曲のかなた」の由来は、郷土が全国に誇れる大河 「千曲川」と、千曲川のかなたに連なる信濃五岳、北アルプスや四方の山並を超えて遠望する私のねがいです。  「千曲のかなた」を通じて私は故郷から巣立った青年たちに熱いエールと郷里の情報をおくり続けます。「ふるさとは永久に緑なりき」と・・・
ならぬものは ならぬ 21
憂国の心もて

行政手続法に「行政運営における公正の確保と透明性の向上を図る」と明記されている。

行政手続法は、「国民の権利利益の保護」を目的とする法律である。而して、その目的を達成するために、行政運営における「公正の確保と透明性の向上」を目指すされている。行政手続法はさて置いて・・・

民主主義国家と唱えつつも、公の財産の使い方等において、「公正の確保と透明性」がくすんでいることに、行政府も立法府も釈然としないことを認識しながら、最高位に存する者への気遣いがあるのだろうか、一向に正そうとしない日本の長いものには巻かれろとする悪しき慣習が歯痒くてならない。

「加計学園問題」、「森友学園問題」はその最たるものである。政府高官等の蜥蜴の尻尾切りでことを済まそうとする姑息な手段が見え隠れする。正直言って政府高官も堪らないだろう。時の権力者の名前が見え隠れするに及んで、国会議員が息巻いても、司直が踏み込めないもどかしさは分かるけれど、結果的に日本の将来を担う青少年に「無力感」を植え付けることにならないか。不正があったならば、仮令時の為政者であってもこれは正されなくてはならない。「時の風化」というまやかし手法で「一件落着」することは、国民を愚弄する何ものでもない。許されざる所業である。

「加計学園問題」、「森友学園問題」には、その根底に「公金」が使われていることは事実である。この事実を棚上げしての、「無実論」の評論では済まされまい。関係者は正々堂々と事の事実を説明し、己の嫌疑の無いことを証明すれば良いことではないか。国会での議員の数による政治的判断で幕引きすることは、許されないものであり、上程議案についての裁決と違って議員の数による白黒の判断は馴染まない。況してや「内閣不信任案」が否決されたから、半面効果として信任を得たことを意味し、国会で「免罪符」を得たと、首謀者が思っているならば、とんでもない誤謬を犯すことになる。

況や、公権力についている者の不用意な弁明は、何らこれらの疑惑の解決にはならない。ましてや「虎の威を借りた狐」のように、県や市を凌駕したかの如き、加計学園関係者の記者会見などは、視聴していて只々唖然とするばかりであった。「あの不遜な態度こそが、即ち私はどっぷり政治家との癒着がありますと示すものだ」と指摘する者もいた。「貴殿は何様で御座候也」と正直私も感じた。

国民は、今こそ日本に漂う「無力感」に陥らず、憂国の心を持たなければならない。この国の今の現状を容認することは、機に乗じた為政者による専制国家を許すことにならないか。安土桃山や江戸時代ではあるまいに、民主主義国家の理想に程遠い現状を嘆くのは私だけではあるまい。「ならぬものはならぬ」心意気を貫き払拭しなければ、信州須坂で「男子(おのこ)は健男児たれ」と教育を受けた己の信条がすたれる。少年時代に一途に育んで下さった恩師に申し訳がたたない。


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