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佐藤 壽三郎

Author:佐藤 壽三郎
1947年8月生まれ

趣 味 囲碁・歴史考察・墨書

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千曲のかなた: 前市議会議員 佐藤壽三郎
「千曲のかなた」の由来は、郷土が全国に誇れる大河 「千曲川」と、千曲川のかなたに連なる信濃五岳、北アルプスや四方の山並を超えて遠望する私のねがいです。  「千曲のかなた」を通じて私は故郷から巣立った青年たちに熱いエールと郷里の情報をおくり続けます。「ふるさとは永久に緑なりき」と・・・
力士は名を惜しめ
活気の無い御嶽海に 喝

長野県民期待の星、我が母校・東洋大学の誇りでもある「御嶽海」が最近どうも活気がない。喝だ。
先場所は千秋楽の勝ち越しで、今場所も14日目で漸く勝ち越しの有り様だ。年6場所を勝ち越したからと新聞は讃えるが、私はこれを良としない。要は勝ち越しの内容である。下位力士の取りこぼしが目立つ。十日目前後で勝ち越して、上位力士とは互角に戦う余裕が欲しい。場所を通じて最低でも十勝はして欲しい。でなければ、名門出羽の海部屋の中興はあり得ない。「学士相撲で関脇にまで登ったから十分だ」と、最近は自己満足がどこかにあるのではないか。郷里の御嶽山の如く闘志を吐け

白鵬の倅が出場した子ども相撲で、白鵬の子に投げられ土俵で転げた映像をみたことがある。支援者として情けなかった。このことは、相撲界のしがらみに御嶽海も負けたなと感じた。仮にも上位力士の子どもであっても、ましてや白鵬の倅であっても、土俵上でしてはいけないことがある。力士としての矜持をしっかり持って欲しい。将来綱を張る希望があるならば、仮令余興であれ戯れや戯言などあっても、「してよいことゝ、してはならないことの弁え」が欲しい。この矜持が歴史に名を刻む力士となろう。

日馬富士が貴ノ岩にとった不祥事は、土俵の上の取組でない以上、あくまでも傷害事件或いは殺人未遂も視野に捉えるべきである。報道される内容からして、単に「かわいがり」の域を越えた執拗な暴行を繰り返した傷害事件と言えるからである。一つ注意しなければいけないのは、酔った(泥酔した)日馬富士が酒の上の暴行と、強調する伝聞(聞きかじり)が恰も真実のように伝えられるが、全く断片的で信憑性に欠けるものである。貴乃花親方の「愛弟子を守り切る」姿勢は流石と言える。暴行・傷害行為は人権侵害に関わる事を考えると、毅然たる姿勢に徹して弟子の人権を護り抜くことが第一である。

こんなことはないと思うが、休場をした力士が次の場所で優勝する?稀勢の里は場所中の負傷によって休場を繰り返している。年6場所の本場所と巡業の過密スケジュールは、今や力士生命を縮めているのではないか。中々完治できないのが現実であるにもかかわらず、休場明けの場所ですんなり優勝できることが訝しく感じてならない。仮に優勝を盥回しにするための休場であれば、これは将に「優勝の談合」ではないか。異国から来日しての同郷会も結構だか、所属する部屋が違う力士が、一堂に会して酒宴を交わすことは如何様なものか。勝負師である以上、況や現役力士である以上、勝敗に談合があってはならない。「ガチンコ」のプライドを肝に銘じた集まりであることを信じたい。

優勝を重ねても、格闘技であるプロレスばりの立ち合いと、勝負が付いたのに「ダメ押し」をして、対戦力士を土俵下に不用意に追い落とす「あるまじき行為」の繰り返しにはうんざりする。日本人力士は土俵際で勝負が付くと負けた力士を土俵から落ちないように庇う。この気持ちが白鵬には更々ない。「ダメ押し」行為を何回注意されても治らないようでは、とてもとても名横綱とは言えない。挑戦相手に土俵の上で怪我をさせるための「ダメ押し」行為と思うと、狡猾さにさえ映る後味の悪さだ。

私が少年時代に憧れた、千代の山、栃錦、若乃花、朝潮や柏戸、大鵬。学生時代に魅入った北の富士、早世した玉の海の取り口とは比較できないほど相撲内容で力士としての品格が少しも窺えない。

相撲道と手段をえらばず勝てば良いのとする感覚は違う。その違いが判らない力士は、名力士とは決して、こよなく相撲を愛する相撲ファンは称えないだろう。その意味で私は現役の力士では嘉風を名力士と称えるのである。勝ても負けても彼の相撲にはなぜか花がある。勝敗がついた後にさわやかさが残るからだ。だから観客は拍手を惜しまない。テレビ桟敷に陣取る私も拍手をして勝利を負けても次の日の健闘を称え、彼の相撲を観たことに満足する。

願わくば、我が大学の後輩である御嶽海も、観客が拍手を惜しまない「花のある力士」になって何れは綱を張って欲しい。彼ならなれる



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