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佐藤 壽三郎

Author:佐藤 壽三郎
1947年8月生まれ

趣 味 囲碁・歴史考察・墨書

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千曲のかなた: 前市議会議員 佐藤壽三郎
「千曲のかなた」の由来は、郷土が全国に誇れる大河 「千曲川」と、千曲川のかなたに連なる信濃五岳、北アルプスや四方の山並を超えて遠望する私のねがいです。  「千曲のかなた」を通じて私は故郷から巣立った青年たちに熱いエールと郷里の情報をおくり続けます。「ふるさとは永久に緑なりき」と・・・
ならぬものは ならぬ 14
防衛大臣と外務大臣の兼務に異議あり

一国の防衛大臣は、その配下に陸海空自衛隊の隊員がいることを忘れてはなるまい。時代は変わり憲法が変われども、我が国が主権国家である以上、我が国の領土を守り、国の主権を堅持し、国民の命を守ることにおいては、時代を超えて「国の防人」は必要と考える。前述の独立国家の3要件を一つでも欠いた場合には、主権国家とは認識されず植民地扱いになってしまう。これは国際公法を学んだ学生時代に初めて知ったが、大きな驚きであった・・・

防衛大臣が女性であることに私は些か躊躇していたが、それでも過去に女性防衛大臣がいたことを考えると、「これも男女同権社会での象徴か」と気持ちを抑えることとしていたが、先頃辞任された(実質更迭)防衛大臣が就任された時点で、果たして防衛省の制服組に信望が得られるであろうかと懸念した。外見的判断はいけないと感じながらも、あまりにも制服組の「不精に亘るなかりしか」に呼応しない装いが、「言行に恥ずるなかりしか」と乖離した結果を招くのではないかと感じたからである。

 案の定、度々の失言を発するにも拘わらず、国民の非難の声に全く無頓着で、「法律家」である矜持からか、発言を訂正してもその後に素直に陳謝する姿勢が微塵もなく、只管「将来の女性総理大臣か」と煽てれ逆上せてしまった彼女は、唯々大臣の座を死守することが将来につながる一心で大切なものを失っていた。フーテンの寅さんではないが恂に見上げたものであったが遂に鉄槌が下った。

遅きに逸したといえる。総理大臣の「寵愛」を受けていた故に居続けられたとマスコミは報じていたが、彼女を防衛大臣という国家の運命を左右する要職に、果たして適材適所である人選として総理大臣が任命したことの責任はさて置き、実は「防衛大臣に向かない人材である」ことを、彼女自身が一番判っていたことではないかと察する。安倍総理は為政者にならん志があった以上「三国志」を、当然若かりし日々に熟読されていたと拝察するが、「諸葛孔明が泣いて馬謖を斬った」件(くだり)を、内閣改造をする前に再読されることをお勧めする。
 「更迭された」事実認識が微塵も感じられない前大臣の言動には、「やはり祖国日本のために更迭してよかった」と多くの国民の思いであろう。

閑話休題
 防衛大臣と外務大臣を兼務させる?内閣改造までのほんの数日間だから外務大臣でも構わない? これこそ安倍総理の「国づくり」の礎が全くないことを露呈したとしか思えてならない。日本の歴史を振り返えれば、鉾(矛)と言える自衛隊を文民である防衛大臣が統括する建前と盾(文民・外交交渉を担う)である外務大臣を兼務することなどありえない。これこそ「「矛盾」の極みである。防衛大臣と外務大臣を兼務させるに何の躊躇をしないで兼務させる総理大臣の統治感覚に多くの国民は懐疑を抱くこととなる。こんな危機管理に乏しい御仁が総理大臣であって、この国の国民の生命と財産は守れるのかとも思えるが如何に。

さてさて凧の糸が切れたような状況下にある内閣のドタバタは、国民の非難の大風に翻弄されて最早治まりそうもない。


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