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佐藤 壽三郎

Author:佐藤 壽三郎
1947年8月生まれ

趣 味 囲碁・歴史考察・墨書

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千曲のかなた: 前市議会議員 佐藤壽三郎
「千曲のかなた」の由来は、郷土が全国に誇れる大河 「千曲川」と、千曲川のかなたに連なる信濃五岳、北アルプスや四方の山並を超えて遠望する私のねがいです。  「千曲のかなた」を通じて私は故郷から巣立った青年たちに熱いエールと郷里の情報をおくり続けます。「ふるさとは永久に緑なりき」と・・・
名代の肉うどん
名代の肉うどん

先日、上田市立博物館を訪ねました。
歴史にその名を刻んだ兵(もののふ)が書き残した書簡を見るためである。認(したた)めた書簡を眺めていると、将に生死を賭けた武将の心意気が伝わるようで、私自身が恰も、畏まって歴史のその場面に立ち会って居る様な錯覚がしました。

古文書に些か興味を抱く者としては、武将の崩し字だらけの書簡を、果たして受け取った相手方は、ちゃんと判読できたのであろうかとの疑問が湧きました。難解な筆運びのうえに、墨のかすれもあって中々判読できません。文字面を何遍もなぞっていると腰が痛くなってきました。出来れば博物館内に椅子の貸し出しを許され、心行くまで武将の書き記した歴史の証言とも言える書簡と睨めっこをしたいものだと、つくづく思う齢になりました・・・

博物館内での大声の談笑や大声での歴史の講釈は是非とも謹んで欲しいものです。そんな輩は館外で大いに談義して欲しいと感じながらも、気の弱い私は注意することも出来ず、只管墨書に食い入るばかりでした・・・

扨、折角上田市に来たのだから、何か美味いものを食べようと女房に訊ねると、「馬肉うどんで有名な店がある」とか。流石女房殿下検分がよろしいと感心した次第です。早速その店を訪ねてみました。店内に入った途端、この店は繁盛している気配の店でした。席に座わり徐(おもむろ)に品書きを確かめて、名代の「馬肉うどん」を注文しました。

やがて・・・席に届けられた「馬肉うどん」の先ず匂いを私は楽しみました・・・
「うぬぅ!これは須坂のせん龍で幼い時に食べた肉うどんと同じ匂いだ?」と、
遠い昔・・・小学生の頃父親に連れられて、初めて食べに行った須坂の名物の馬肉うどんの匂いであったからです・・・
馬肉うどんに魅せられた私は、中学・高校時代を通して盛んにせん龍の肉うどんを食べたものです。
同級生の恋文の代筆代を、肉うどん1杯で引き受け、同級生にご馳走うに与りました・・・
青春時代のほろ苦い思い出が様々に織りなす、我が須坂市の名代の馬肉うどん店「せん龍」を思い出しました。

丼の出汁を口に含んで舌で転がすと、紛れもなくこよなく好んで食べた「せん龍」の味そのものでありました。と言うより馬肉で出汁をとった味である。団塊世代以上の須坂の人々ならば、誰しもが郷愁を感じるこの味を、私は過去に何遍もせん龍でうどんを食べる度に、店主に「馬肉からとった昔の出汁うどん、せん龍クラシックを復活して欲しい」と求めたものです・・・

何と、何と 上田の名代「馬肉うどん」が地元の名代・せん龍と同じ味であったことが嬉しかった・・・


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