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佐藤 壽三郎

Author:佐藤 壽三郎
1947年8月生まれ

趣 味 囲碁・歴史考察・墨書

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千曲のかなた: 前市議会議員 佐藤壽三郎
「千曲のかなた」の由来は、郷土が全国に誇れる大河 「千曲川」と、千曲川のかなたに連なる信濃五岳、北アルプスや四方の山並を超えて遠望する私のねがいです。  「千曲のかなた」を通じて私は故郷から巣立った青年たちに熱いエールと郷里の情報をおくり続けます。「ふるさとは永久に緑なりき」と・・・
朱色に熟するこのごろ
柿が旨いこの時期

柿が朱色に熟しはじめました。愈々待ちに待った柿がかじれる柿の旬の到来です。
木からもぎ経ての柿は、実に実がしゃきしゃきしていて食感が抜群である。
ゴマがびっしりと詰まった柿をかじると、旨いと同時に実りの秋を感じます。つくづくと自然の営みに感謝をします。

然し、我家の柿の木の実を狙って鳥が飛来します。鳥は腕白小僧と一緒で、自然界のすべての物は自分のものと感じているようで、それも旨いものに手を出します。気を許すとそっくり鳥に襲われてしまいます。

幼いときに、父から「柿の木は、枝が折れるから登ってはいけないぞ。」と教えられましたが、この禁を破って柿の木に登ったあるとき、掴んだ枝が幹の付け根からポキッ(実際は、カァンと言う音)と抜け離れたようなことがありました。体重が握った枝になかったために転落は免れましたが、「柿の若い枝は、枝が中途で折れるのではなく、枝の付け根がポロリと幹から抜け落ちる怖い木である。」ことを少年時代に知りました。又、人参程の太い枝も決して安全ではなく、加重を掛けると何かの調子で太くて丸い枝が人参を輪切りに刃物で切った如く途中で折れた怖い思いをしたことがあります。父の教えは尊いとこの苦い体験は柿を食べる度に思いだします・・・

柿の木は頭を押さえないと、結構背丈の高い木に成長します。高いところに実をつけた柿は、竿の先にY字の枝を折る仕掛けをした道具を使って、枝ごと取って食べることは、柿の木を登ることが極めて危険であることを知る経験からか、先人があみだした生活の知恵と申せます。我家の子どもたちにも、私が父から教えを受けたことや、私の怖い体験を話して「決して柿の木には登るな」と教え込みました。

柿の熟しが進むのと裏腹に、庭のあちこちから聞こえていた、秋の虫の声がめっきり少なくなります。冷え込みが日毎に厳しくなる里の秋です。




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