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佐藤 壽三郎

Author:佐藤 壽三郎
1947年8月生まれ

趣 味 囲碁・歴史考察・墨書

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千曲のかなた: 須坂市議会議員 佐藤壽三郎
「千曲のかなた」の由来は、郷土が全国に誇れる大河 「千曲川」と、千曲川のかなたに連なる信濃五岳、北アルプスや四方の山並を超えて遠望する私のねがいです。  「千曲のかなた」を通じて私は故郷から巣立った青年たちに熱いエールと郷里の情報をおくり続けます。「ふるさとは永久に緑なりき」と・・・
映画館の音響設備に注文あり
映画館に望むこと

この歳になると若い頃に苦にならなかったことが、自棄(やけ)に苦になることがある。と言うよりは苦痛と表現した方が良いのかもしれない。

その一つが映画館の大音量である・・・
先日も私は映画館に足を運んだ。最近の映画館内の環境整備は、少年或いは青年時代の映画館と違って目を見張るものがある。同じ館内で幾つもの映画が同時上映されているから驚きだ。まるで空港にでもいるような錯覚に陥る。受付嬢の案内で観たい映画のゲートに進むこととなる。座席も観賞券を購入すると座席指定されるので、場内に入ってかってのような空席を探し廻る必要がない。更に素晴らしいのは館内のスペースが広くない、座席の数が総じて少ないことである。座席は新幹線のシートと同じ位ゆったりして背もたれも堅くないので座り心地も良い。座席の配列も段差が十分に設計されていて、前列に座る観客の頭と頭の隙間からスクリーンを覗き込むようなこともなくなった。飲み物も紙コップを手に持ったまま映画を観ることもなく、好きな時に飲めるようにボトルセットが出来る。館内で買い求めた音のでないポップコーンをほうばりながら映画をみることは実に楽しい。煎餅をボリボリ音を立てて食べる無神経な観客を横目に映画を観たことが寧ろ懐かしい。名場面での煎餅のバリバリは名画を台無しにする。何度か「べらぼうめ!」と思ったことか・・・

雑音のほかに映画館はヤニ臭かった。「禁煙」の電光板があるにも拘わらず、喫煙所の煙がドアの開閉の度に館内に流れ込み、朦朦とたちこめた煙草の煙が映写機からの光を遮るようで、こんな空気のなかで息をしてよいものかと不安を感じたこともあった。更に映画館は床がコンクリート張りであったこともあって、観客が館内を移動するたびに埃がたった。投光に塵が映し出される極めて劣悪な環境であった。場末の映画館ほどこの傾向は強かったが、最近の映画館は飛行機の中にいるような清潔感がある。トイレも水洗で清掃が行き届いている。

雪柳繚乱


かって須坂には4館も映画館があったが今は一館もないので、高いガソリンを燃やして車を走らせて長野市まで出向く。映画入場料とトントンになる駐車料金を払ってでも評判の映画は観たい。そこまでして映画を観ることが好きなのは、屹度幼い頃から近所に映画館があった育成環境や、二十歳代の学生時代には今のように携帯電話などなく、何時でも連絡が取れる便利なものはなかった。相手と予約することが日常生活では主軸として回転していた時代であった。即ち、どちらかが定点に居ない限り連絡が取れない社会環境であったので、友人にいきなり「映画を観に行かないか」と誘う手立てもなかった。であれば友人以外に面識のない東京のど真ん中で、しかも一人で比較的安全に時間を過ごせる娯楽の場として映画観賞が極めて有効な時間の過ごし方であったと言える。更に青春時代を過ごした東京銀座界隈には、封切り映画ではないので低額料金の一本立てで更に学割が利く映画館が数多くあった。振り返れば大いに勉強もしたが、勉強した褒美として映画観賞が出来たのもこの時期に重なる。このことが人生の下地になっているのかもしれない。

上映開始まもない館内を見渡すと、私と同輩と思しき夫婦連れが大半ではないか。してみれば映画産業を支えているのは、青春時代に映画館に通いづくめの人たちが、老いても今もなお映画の魅力に取りつかれて、私も含めて映画館通いをしていると思われる。団塊の世代が映画興業を支えているのだと感じた。

ところで・・・
加齢は如何せん大音量それも尖った打楽器の音が苦になる。場面を引き立たせるための効果音に鼓膜が過剰に反応するのであろうか、それとも鼓膜がその振動に対応出来なくなってしまったのか。或いは日々ラジオをイヤホーンで聞き慣れた鼓膜が、小さい音に慣れっこになってしまったのか。青年や壮年時代の様にボリュームをあげてステレオを聴く機会も殆どない今、映画館の音響装置は素晴らしいと思うが、いかんせん耳が、鼓膜が大音量に馴染まない。願わくばシート毎にヘッドホーンジャックを設置して、観客の好みのボリュームで映画観賞出来たらばと思う昨今である。もちろんボウリングの「マイボール」と同様に「マイ・ヘッドホーン」を映画館で購入して預けてもよい。或いは飛行機に乗ると無料で利用できる「ヘッドホーン」のように映画館が貸出でもよいのではないか・・・
大きなスクリーンで映画を観ることが大好きな万年青年であるが、しかし大音量だけはいただけない。かって左卜全が歌ってヒットした「老人と子供のポルカ」の一節が思い出される。「おお 神様 神様 たすけてパパイヤ」の心境だ。映画館での大音量に馴染めないのは私だけであるまい。何とかならんのかやと思うがご同輩は如何に・・・



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